- たこ
- I
たこ【凧・紙鳶】竹などで作った骨組みに紙を張り, 糸をつけ, 風を利用して空高く揚げるもの。 春の行事とするところが多かった。 いかのぼり。 いか。 はた。 ﹝季﹞春。
「絵~」「奴(ヤツコ)~」「~合戦」
〔「凧」は国字〕→ 凧揚げIIたこ【多古】千葉県北東部, 香取郡の町。 下総(シモウサ)台地東にあり, 農業用水路の両総用水が通ずる。IIIたこ【胼胝・胝】絶えず機械的刺激を受けたために, 皮膚の表面が角質化して厚く固くなったもの。 胼胝(ベンチ)。「ペン~」「座り~」
→ 耳に胼胝ができるIVたこ【蛸・章魚・鮹】(1)頭足綱八腕目の軟体動物の総称。 丸い頭状の胴に吸盤のある八本の腕が付き, その付け根に口がある。 頭状の部分は実際は胴体で, 内臓や鰓(エラ)がはいっており, 本当の頭にあたる部分は腕の付け根, 口の上部に位置し, 脳や目がある。 体色は周囲の環境によって変化する。 イカと同様, 外敵に襲われたりすると口状の漏斗から墨を吐き出す。 すべて海産。 日本や南欧の一部では食用にするが, 西欧では悪魔の魚といって食用にしない。 マダコ・ミズダコ・イイダコなどが含まれる。(2)「蛸突(タコツ)き」に同じ。(3)〔頭の様子から〕坊主をさげすんでいう語。「水船で~ののたくる御難病/柳多留 68」
~の糞(クソ)で頭に上がる〔蛸の糞が頭部にあるという想像から〕自分では偉そうに振る舞うが, 他人からは軽蔑されることをたとえていう。~の共食い同類のものが互いに食い合うこと。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.